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「点字で手紙が書きたい」と思ったときに、日常生活からそんな機会があるとは想定しないので、普段から準備をしていない人がほとんどだと思います。だから、そういう必要が出てきたときに、ぼくらは、点字入門の本を見たり、どういう道具で打てば良いの?というのを調べてみたりと泥縄な対応をすると思います。
でも、「いま書いて、いま送りたい」のに、書き方を覚えているのでは時間がかかりすぎますね。正しく書けているのかどうかのチェックも自分でやるしかないし、うまくいく気がしません。
では「点字プリンター」や「点字タイプライター」というものが無いだろうかと検索してみると、どれも、とても高価。十数万からします。製品を作っている会社の価格設定が悪いのではなくて、数が出ないものなのだから、値段が高くなるのはしょうがない。でも使う側の視点からは、使うのに専門知識がいるのでは?とか使い勝手が洗練されていないのではないだろうか?とか数が出ていないものってことは、この後なくなってしまってサポートが無くなってしまうのではないか?と要らぬ心配をしてしまいます。
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点字が書きたい
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点字テプラ 右上の緑色が「点字ユニット」
点字テプラで印字した結果 |
「ちょっとそこまでのお金はかけられないな。どうにかならないかな・・」と思って更に探していたところ、「点字用のテプラ」というのを見つけました。
なるほどこういう解があるんだなと思って納得してしまいました。
これをやることに決めた KING JIM は偉いと思いました。企業の社会的責任(CSR)を果たしているというのは、こういうことを言うんではないかと思ったりします(ちがうか)。素晴らしい取り組みだと思います。
これを使って点字のラベルを作り、便箋に貼り付ければ、点字のお手紙の出来上がりです。
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「点字プリンター」と呼ばれるものに比べて安いものの、それなりのお値段(3万ぐらい)するので、ぽっと思いつきでは買えないでしょう。でも量販店に行っても店頭で試すことはできません。
という訳で、使い勝手を、ソフトの画面キャプチャと、動画で紹介していきます。
普通のテプラと同じように、本体だけでも使えるのですが、マニュアルを見ても良くわからなかったので、付属していたソフト(PCラベルシステム SDL6 1.0)をパソコンにインストールして、そのソフトでラベルを印刷することにしました。
パソコンとテプラ本体は、USBケーブルで繋ぎます。
1. まず、ソフトを起動したら、左上の「あ」と書いてあるボタンで文字を入力します。(下図)
2. 次に上図の「::」のようなマークのボタンを押すと、点字入力用の画面(下図)が出てきます。
3. 上図で「貼り付け」ボタンを押すと、ラベルに点字を重ねられるようになるので、重ねます(下図)。
4. あとは上図の「印刷」ボタンを押すと、ラベルが印刷されます。(この時点では文字だけ)
5. 印刷されたラベルを、本体の右上にある「点字ユニット」に差し込んで、 本体の「選択」ボタンを押せば、ラベルに点字が刻印されます。(けっこう音がします)
使ってみた様子は、動画にしてみました。特に使った時の音が気になっている方、ご参考にどうぞ。
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動画で使い勝手の説明をしています |
Amazonで買えます。
ぼくは量販店で買いましたが、そのときより今のAmazonの方が安いですね。。現時点(2009年12月)で、36% も値引きされてます。
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点字の印字出来るテプラを紹介しました。
もし「点字のお手紙を書きたい」、「手すりに点字の案内を貼り付けたい」というような必要が出たなら、検討してみてください。